北部・北勢地域(桑名・いなべ・四日市)

《 古 建 築 》

桑名市石取会館(旧桑名信用金庫京町支店)

四日市銀行桑名支店として建てられ、桑名信用金庫京町支店として閉鎖されるまで銀行として使用されてきた。建物は東南角を曲面とし、縦長の窓2層を通して開ける。南・東面は簡潔で幾何学的な柱型を現し、縦長窓上には歯飾りを施し、陰影の深い意匠を見せる。...
《 古 建 築 》

寿量寺旧大黒殿

大黒天が祀られていた建物で鉄筋コンクリート造は非常に貴重。桁行4.4m梁間2.9m、ヴォールト状の屋根をかけ妻入り、正面以外は水抜き穴のあるパラペットが回っている。正面向拝では、フルーティングを施した角柱に 平屋建枠肘木を置いて唐破風屋根を...
《 古 建 築 》

寿量寺鐘楼

境内南方に建つ。方一間、宝形造鉄筋コンクリート造。柱間上部をアーチで繋ぎ、洗出して文様をつける。伝統的な鐘楼の形態を基調とした和洋折衷のつくりである。昭和初期の当地域での鉄筋コンクリート技術を知る上で欠くことができない建築である。 宝形屋根...
《 古 建 築 》

アミカン本社事務所

旧東海道に面する敷地に建ち、木骨コンクリート造2階建塔屋付である。南西隅は四分の一円弧とし、外壁はスクラッチタイル貼とモルタル洗出しで、縦長窓を連続的に配置する。大小の矩形を取り交ぜた変化のある立面意匠を持つ。 玄関庇の幕板鼻隠の盲連子模様...
《 古 建 築 》

アミカン本社煉瓦塀

敷地西辺の中央南寄りに、やや後退して建ち、南北に煉瓦塀を延ばす。間口5.8mとし、門柱は高さ3.1mのコンクリート造、洗出し仕上げで頂部をドーム状につくり、ボーダーをまわす。かつては左右に脇門を開いたが、南側は連続している煉瓦塀の補強のため...