伊勢河崎商人館サイダーろ過施設

 旧小川酒店の西裏門近くに建つ。正面間口2.5m、奥行1.2m規模、高さ6mほどの鉄筋コンクリート造構造物で,下部は正面に2連の欠円アーチによる開口をとり,上部を水槽状に造る。サイダー検査室とともにサイダー製造を偲ばせる数少ない施設のひとつ。
 商人館整備にあたってサイダー作業場部分を撤去した結果、全景が見えてきた建造物。当時、流通だけでなく製造もおこなっていたことの証である。広場に面するコンクリート柱は作業場の痕跡を示すもので、整備にあたって隣地の塀との関係で残された。明治42年に製造を開始したSサイダーを100年ぶりに復刻し、販売中。

所在地:伊勢市河崎2-25-32
構 造:鉄筋コンクリート造、鉄板葺
年 代:昭和初期
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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