開化寺門

 境内南入口に構える薬医門である。梁で持出した虹梁上の出組組物でさらに丸桁を出し、軒を深める。虹梁上には彫刻化した蟇股をおき、背面では二重虹梁の各段に同様の蟇股を千鳥に配する。また妻飾大瓶束の笈型なども立体的な彫刻を多用する装飾性豊かな門。
 多くの彫刻が施された装飾性の高い小形の門である。明治に廃寺となった浄瑠璃寺(旧小田村の平井天神の別当寺)の山門を三重塔とともに移築したものとも伝えられている。登録後、天保15年(1844)の棟札が発見された。

所在地:伊賀市小田町1077
構 造:木造、瓦葺、間口3.0m
年 代:江戸末期/明治移築
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

コメント