鈴屋遺蹟保存会 旧事務所

 松坂城隠居丸跡南東に位置し、南東に面して建つ。桁行7間、梁間4間の規模で、木造平屋建、入母屋造、桟瓦葺。正面中央に銅板葺き唐破風屋根の玄関を構え、奥に玄関ホール、南西端に洋間閲覧室、北西に座敷10畳を配す。近代和風の事務所建築として貴重。
 明治42(1909)年に本居宣長旧宅が、松坂城隠居丸跡に移築されるに伴い、その管理事務所として建てられた。旧事務所は昭和45(1970)年に本居宣長記念館の開館により、一時は郷土資料展示室や松阪市史編纂室に転用されたが、昭和63(1988)年からは茶席「桜松閣(おうしょうかく)」と して使用されて現在に至っている。唐破風屋根の堂々とした玄関が特徴である。

所在地:松阪市殿町1537
構 造:木造平屋建・入母屋造・桟瓦葺
年 代:明治42年(1909)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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