アミカン本社煉瓦塀

 敷地西辺の中央南寄りに、やや後退して建ち、南北に煉瓦塀を延ばす。間口5.8mとし、門柱は高さ3.1mのコンクリート造、洗出し仕上げで頂部をドーム状につくり、ボーダーをまわす。かつては左右に脇門を開いたが、南側は連続している煉瓦塀の補強のためのプレートが設置され閉ざされている。
 左手門柱には、当初からの右横書きの古い看板が掲げられている。門柱両脇の壁はボーダーにより、連続する煉瓦塀より一段高くなり、正門を強調した形になっている。正門に連続している煉瓦塀は老朽が激しく、数多くプレートで補強され、その不規則性が煉瓦積の規則性に反して面白いアクセントになっている。

所在地:四日市市富田浜元町1867
構 造:煉瓦造,総延長46m
年 代:昭和前期
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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