アミカン本社事務所

 旧東海道に面する敷地に建ち、木骨コンクリート造2階建塔屋付である。南西隅は四分の一円弧とし、外壁はスクラッチタイル貼とモルタル洗出しで、縦長窓を連続的に配置する。大小の矩形を取り交ぜた変化のある立面意匠を持つ。
 玄関庇の幕板鼻隠の盲連子模様、重厚な玄関扉脇の円柱型の鋼板加工は、あまり見られないものである。南西隅の四分の一円弧部分の基礎組石の加工、組石上端の凹面取り、床下換気ロのドーム型面取り飾石、窓の組子のデザイン、塔屋の出窓、西・南面外壁の鋼板加工装飾と細かい意匠配慮が施されている。

所在地:四日市市富田浜元町1867
構 造:木骨コンクリート造2階建・塔屋付
年 代:昭和前期
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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