松阪市立歴史民俗資料館(旧飯南郡図書館)

 松坂城跡(松阪公園)の北端に建つ、木造2階建で伝統的な和風の意匠(建物デザイン)をもち、左右に翼部、中央に玄関が突出した左右対称の構成に特徴がある。
 設計は清水義一 氏である。近代における伝統的な和風建築の展開を知ることができる好例である。
 明治45(1912)年に図書館として建てられ、昭和53(1978)年の新図書館建設の際に資料館に衣替えした。建設にあたっては地元の篤志家の寄付によって資金が賄われ、多大な資金が寄せられたため、当初は平屋だった設計を2階建に変更したという。資料館への用途変更の際に内部が改修されている。隣に建つ倉庫(土蔵)も登録有形文化財。

所在地:松阪市殿町1539
構 造:木造2階建,瓦葺
年 代:明治45年(1912)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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