誓元寺鐘楼

 高い玉石の亀甲積基壇上に建つ。方1 間吹放ちとする鐘楼。礎盤上に円柱を内転びに建て、貫や台輪で固め、支輪付出組を組む。柱間中央にも出組を置き、その間に蟇股を飾る。二の木繁垂木。入母屋造桟瓦葺。高度 な石積技術や堅実な木工技能がみられる。
 1511年(永正8年)に創建された真宗高田派の寺院の鐘楼。安政の大地震で倒壊したがその後再建。運よく戦火は免れ現在に至る。亀甲積基壇の石の加工、石積の技術がまず目に入る。玉石でありながら亀甲に隙間なく積み上げ、また反りを付けている。

所在地:四日市市赤堀二丁目17-5
構 造:木造、瓦葺
年 代:明治45年(1912)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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