森家住宅主屋

 切妻造桟瓦葺(さんがわらぶき)で西面に切妻棟を付設、周囲に下屋を回す。左手に土間、右手に居室を配し、更に奥に座敷を設ける。妻を漆喰で塗り込め、正面は上屋を黒漆喰真壁、下屋に出格子を設けるなど、町家的な表構えをしている。
 玄関には片引きの大戸、街道側開口部には付け格子や出格子が連続して設けられている。正面上屋の黒漆喰壁にあるひし形の虫籠窓様漆喰細工や、熨斗瓦(のしがわら)の粒漆喰、妻面の漆喰塗籠めなどが周囲に比して重厚な造り。骨董カフェ「アンティーク森」として営業中。

所在地:亀山市野村町807
構 造:木造平屋建、瓦葺
年 代:明治後期
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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