長谷園 大正館

 山裾の敷地西寄りに位置し、高く積み上げた石垣に建つ木造平屋建の建物。南北棟の半切妻造桟瓦葺、桁行約9m梁間約8m。外壁は下見板張で上部漆喰仕上げとし、大きく窓を開ける開放的な事務所。南正面入口上部に印象的な意匠のアーチ型庇を設ける。
 長谷園内の多くの建物の中にあって唯一洋風で異彩を放つ。屋根は珍しい「はかま腰屋根」で、平屋でも天井が非常に高く引違窓の上に二段になった回転式の高窓が設けられている。また半地下の部分は当初倉庫として使われていた。建物には自由に出入りができ、園内見学者の休憩場所になっている。

所在地:伊賀市丸柱字長谷569
構 造:木造平屋建
年 代:大正後期
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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