伊勢河崎商人館内蔵一

 離れの北側に建ち、主に日用品等の収納に用いられていた土蔵で、天保年間の建設と考えられている。規模は桁行3間半、梁間2間半程度で、2階建、南北棟の切妻造・本瓦葺。西面に出入口を持ち、壁面は黒染の下見板張とする。近世の屋敷構を伝える要素である。
 南側に蔵前を設け、ここを通路として離れと結ばれている。基礎は自然な割石のままの石積。西側出入口は意匠的に異なるので後補と考えられる。現在は河崎商人館の収蔵庫として機能している。

所在地:伊勢市河崎2-25-32
構 造:土蔵造平屋建、瓦葺
年 代:天保年間
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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