三重大学レーモンドホール

 アントニン・レーモンド設計の木造平屋建建築。当初は三重県立大学の図書館として建設された。全面ガラス戸とする開放的南面や丸材を用いる架構等が特徴で、戦前から戦後にかけて建てられた木造によるレーモンドスタイルの好例といえる。
 県立大学敷地から移築後、食堂、物置と用途が変わりホールとしての現在に至る。設計者は日本近代建築史上著名な外国人建築家で、戦後、自邸を含む小径丸太による一連の木造建築を試みており、本建物はその最早期の作品。南・西面の開放的な外観は特に美しい。平成25(2013)年度には保存修理工事も行われ積極的に活用されている。パンフレット有。

所在地:津市上浜町1515
構 造:木造平屋建、鉄板葺
年 代:昭和26年(1951)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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