主屋の西側に近接して東西棟で建つ。桁行5.5m梁間4.6m。土蔵造2階建、切妻造桟瓦葺。鬼瓦に当家の屋号のひとつ「山吉」を飾り、軒瓦には家紋の八つ槌車を配する。東妻面に戸口を設け、庇を差出して奥行き2.0mの蔵前をとる。
1階東側の蔵前の差し掛け屋根の蔵側の柱が添え柱で、主屋側に梁を掛けていることなどから、主屋の完成後に 蔵の差し掛け屋根が架けられたのではないかと考えられる。蔵の建築時期は主屋工事着工の昭和4年より古く大正年間ではないかと類推される。
所在地:尾鷲市朝日町14
構 造:土蔵造2階建、瓦葺
年 代:大正
※国の登録有形文化財(建造物)
〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕
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