2021-06

《 古 建 築 》

長谷園 大正館

山裾の敷地西寄りに位置し、高く積み上げた石垣に建つ木造平屋建の建物。南北棟の半切妻造桟瓦葺、桁行約9m梁間約8m。外壁は下見板張で上部漆喰仕上げとし、大きく窓を開ける開放的な事務所。南正面入口上部に印象的な意匠のアーチ型庇を設ける。 長谷園...
《 古 建 築 》

長谷園 連房式登り窯

大正館の東南に位置する。南に高くなる傾斜地に設けられた登り窯。直線上に15の燃焼室が並ぶ連房式登り窯で、北に主焚き口を開ける。近世以来の伊賀焼の歴史を伝える。 江戸時代天保年間から昭和40年代まで実際に使われていた窯で、山の傾斜に沿って整然...
《 古 建 築 》

鈴屋遺蹟保存会 旧事務所

松坂城隠居丸跡南東に位置し、南東に面して建つ。桁行7間、梁間4間の規模で、木造平屋建、入母屋造、桟瓦葺。正面中央に銅板葺き唐破風屋根の玄関を構え、奥に玄関ホール、南西端に洋間閲覧室、北西に座敷10畳を配す。近代和風の事務所建築として貴重。 ...
《 古 建 築 》

開化寺門

境内南入口に構える薬医門である。梁で持出した虹梁上の出組組物でさらに丸桁を出し、軒を深める。虹梁上には彫刻化した蟇股をおき、背面では二重虹梁の各段に同様の蟇股を千鳥に配する。また妻飾大瓶束の笈型なども立体的な彫刻を多用する装飾性豊かな門。 ...
《 古 建 築 》

開化寺三重塔

境内南西に、東面して建つ。木造三間三重塔、本瓦葺で、総高11mを測る。初重は繁垂木で中備蟇股、二重は扇垂木で同蓑束、三重は板軒として組物や軒裏など雲紋彫刻で満たすなど、各重ごとに異なる意匠が特徴。県下では希少な三重塔の遺構である。 上野城の...