2021-05

《 古 建 築 》

中山寺山門

境内の東辺に開く。1間1戸の薬医門で、角柱の本柱上に太い冠木を置き、男梁を載せ、屋根は切妻造本瓦葺とする。本柱からは腕木状に女梁を伸ばし、斗を置いて男梁を支える。妻飾は棟束に板蟇股様(いたかえるまたよう)の笈形(おいがた)を付ける。全体に装...
《 古 建 築 》

中山寺経蔵

本堂の南方に東面して建つ。土蔵造平屋建、宝形造桟瓦葺の経蔵。正面に一間向拝を付け、向拝以外の軒裏を塗り込めて防火性を高める。内周の棚に教典を納め、厨子には観音像を祀る。内部は床を張って鏡天井とする。堅牢な外観の経蔵で、境内景観を引き締める。...
《 古 建 築 》

中山寺本堂

六間取方丈型の本堂で、室中の間口は3間半、上間と下間の間口を各2間、正側面に1間幅の広縁、背面に半間の廊下を廻す。正面の落縁を堂内に取り込む点は特徴的である。臨済宗寺院の方丈型本堂としての規式をよく留め、規模も大きい。 中山寺は亀山藩主によ...
《 古 建 築 》

近鉄宇治山田駅本屋

参宮急行電鉄の終着駅として建設。高架線ホームに対応した間口約120mほどの3階建ビルの南西端に5階建塔屋を建ちあげる。外観はクリーム色のタイル、テラコックやスペイン瓦によりスパニッシュ様式で仕上げる。設計はもと鉄道省建築技師の久野節。 県内...
《 古 建 築 》

鈴屋遺蹟保存会正門

旧事務所南東に位置し、敷地北東正面に建つ。一間一戸の四脚門の形式をとり、屋根を切妻造、本瓦葺とする。左右に潜戸を付ける。柱を貫通した梁の頭を大仏様木鼻とし、梁中央に板蟇股を載せ、腕木の下を柱及び斗で支えるなど、特徴ある意匠と構造を見せる。 ...