海山郷土資料館(向栄館)

 地元林業家が本邸脇に建設した別館。木造平屋建、桟瓦葺で、正面中央に玄関ポーチを付し、両端部を前方に突出し左右対称の構成とする。外廻りは下見板張で縦長上げ下げ窓を並べ、出入り口軒廻りの瑤珞(ようらく)、軒持送りなど装飾を持ち、地方への洋風建築の浸透を示す。
 戦後数年間は「清川医院」として使用され、昭和25年に船津村に寄贈された後、村役場として使われた。昭和29 年、町村合併により海山町船津支所となり、昭和30年「海山町船津公民館」 と変遷したが、昭和55年「海山町立郷土資料館」として開館し現在に至る。

所在地:北牟婁郡紀北町海山区中里96
構 造:木造平屋建・瓦葺
年 代:明治43年(1910)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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