中山寺本堂

 六間取方丈型の本堂で、室中の間口は3間半、上間と下間の間口を各2間、正側面に1間幅の広縁、背面に半間の廊下を廻す。正面の落縁を堂内に取り込む点は特徴的である。臨済宗寺院の方丈型本堂としての規式をよく留め、規模も大きい。
 中山寺は亀山藩主により開山された臨済宗妙心寺派の大規模な寺院で、本堂は明暦2(1656)年の落成と伝わる。堂内には開山国師像の他、円空初期の作と伝わる彫像4体が祀られるが非公開。曽我蕭白の「雲龍図」のレプリカが本堂の襖絵として近年復元された。「伊勢西国」第5番札所及び「東海白寿観音三十三ケ所めぐり」の第9番札所でもある。

所在地:伊勢市勢田町410
構 造:木造平屋建、瓦葺
年 代:明暦2年(1656)/改修:元文3年(1738)・安政6年(1859)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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