境内南東に西面して建つ。桁行四間梁間三間、入母屋造妻入、本瓦葺で、向拝三間を付ける。堂内は前寄り一間を広縁とし、後方三間を内陣とする。内陣奥に仏壇を設けて厨子を安置する。仏壇や向拝周りなどの細部意匠を凝らし、時代的特徴をよく示している。
江戸時代に建てられた菅原神社の庚申堂を明治22年に購入して移転、改築して建立された。さらに昭和11年に移動、西面させている。平成20年に解体修理した際、部材に「薬師堂」「藤堂式部」「上野山薬」「西島八兵衛」等、創建時の墨書きが確認されている。
所在地:伊賀市小田町1077
構 造:木造平屋建、瓦葺
年 代:江戸後期/移転:明治22年(1889)・移築:昭和11年(1936)
※国の登録有形文化財(建造物)
〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕
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