開化寺三重塔

 境内南西に、東面して建つ。木造三間三重塔、本瓦葺で、総高11mを測る。初重は繁垂木で中備蟇股、二重は扇垂木で同蓑束、三重は板軒として組物や軒裏など雲紋彫刻で満たすなど、各重ごとに異なる意匠が特徴。県下では希少な三重塔の遺構である。
 上野城の西北に位置する小さな三重塔で、伊賀鉄道からもその姿を見ることができる。開化寺の塔は山門と同様、元文4年(1739)に建てられた浄瑠璃寺の塔を明治に移築したものであったが、その後売却された(宝塚市内に現存)。現在の塔は当初の塔を範として再建されたものである。

所在地:伊賀市小田町1077
構 造:木造三重塔、瓦葺
年 代:大正2年(1913)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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