見世土井家住宅主屋

 旧熊野街道に面する山林経営家住宅。
 主屋は東西に長く、東端の玄関廻りを洋風意匠として脇に応接間を附属する。西側は和室を並べるが、数寄屋座敷の客間と夫人室を中廊下で仕切るなど時代的特徴を示す。細部にアールデコ意匠を取り入れた、上質な近代的住宅。
 見世土井家九世の治は東京帝国大学英文科在学中、同級生の建築学科、立原道造(詩人・建築家、24歳で没)との 間で文学や詩を通して交流を深め、昭和11(1936)年に道造が尾鷲を訪れ見世土井家主屋に宿泊していることが記録されている。

所在地:尾鷲市朝日町14
構 造:木造2階建、瓦葺
年 代:昭和6年(1931)
※国の登録有形文化財(建造物)

〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕

おまけ

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