四日市銀行桑名支店として建てられ、桑名信用金庫京町支店として閉鎖されるまで銀行として使用されてきた。建物は東南角を曲面とし、縦長の窓2層を通して開ける。南・東面は簡潔で幾何学的な柱型を現し、縦長窓上には歯飾りを施し、陰影の深い意匠を見せる。
建築家鈴木禎次の下、星野則保が設計。角地に建つことを強く意識した外観意匠設計が大変印象的。床下換気口廻りの意匠も凝っていて外観上の気配りが感じられる。
後世の玄関の張り出し覆屋や館名看板が、当初のファサードデザインを阻害して残念。
所在地:桑名市京町16
構 造:鉄筋コンクリート造2階建
年 代:大正14年(1925)/改修:平成3年(1991)
※国の登録有形文化財(建造物)
〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕
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