地元の実業家 熊沢一衛 氏が四日市市に寄付した図書館で、設計は清水組の小笹徳蔵。鉄筋コンクリート造2階建、外観はスクラッチタイル張で比較的窓を大きく取る。
繁華街に隣接した場所にあり、現在は「こどもの家(児童館)」として市民に親しまれている。
県内では初期の鉄筋コンクリート造2階建公共施設。基本構成はシンメトリーだが、東端にペントハウスが付設。柱型頂部、軒蛇腹、窓下露台、装飾玄関鉄扉など装飾性が高い。中でも、柱間上部中央の 「2588」の飾りは起工年の皇期を、両脇のウサギが餅をつく飾りは、熊澤一衛 氏の号 「月台」にちなむといわれている。また、「小児像の噴水」も建設当時から残る。
所在地:四日市市諏訪栄町22-25 諏訪公園内
構造:鉄筋コンクリート造2階建
年代:昭和4年(1929)
※国の登録有形文化財(建造物)
〔出典:登録有形文化財トレーディングカード(一社 三重県建築士会)〕
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